デザイナーの川久保玲(Rei Kawakubo)が設立したブランド、COMME des GARCONS(コムデギャルソン) は海外でも長年にわたり愛されている日本を代表するブランドです。ギャルソンのスタイルは社会に流されることのない自立した人間像をイメージしたもので世界中で人気があります。
デザイナーの川久保玲は1969年にコム デ ギャルソンを設立し、レディースウェアの製造販売を開始しました。
ブランド名の由来はフランス語で「少年のように」という意味です。1975年には東京コレクションに参加。同年、表参道のフロムファーストに直営店をオープンしました。日本で成功したのち、1981年にはパリに進出しコレクションを発表します。
穴があき、引き裂かれたような黒の服が「ボロルック」と呼ばれ賛否両論を巻き起こしました。モードの世界で敬遠されていた黒を用いたファッションを発表したことで、服飾の既成概念を崩した斬新な手法に大きな批判を受けましたが、アバンギャルドかつクラッシックなスタイルは徐々にクリエイティブな若手デザイナーから受け入れられていきます。
パリやニューヨークにも次々と出店し、川久保玲が「自由と反骨精神」をエネルギーの源に世界的なブランドに成長させていったコムデギャルソン。
このブランドの服はアバンギャルドでありながらいつの時代もぶれないかっこよさを示し、強く美しい人間像をイメージさせます。
当初穴があき引き裂かれたような黒の服が「ボロルック」と批判をあびたり、ファッション界ではタブーとされた黒を使ったコレクションを発表し「黒の衝撃」と呼ばれるなど、コムデギャルソンはアバンギャルドで斬新的なイメージのブランドでした。
しかし批判を浴びながらも、同じ日本人デザイナーである山本耀司、三宅一生と共に世界に認められる日本人デザイナーブランドの世界を確立していきます。
コムデギャルソンがこれほどまでに長きに渡って世界中で愛されている理由は、その斬新なデザインからスタートしたブランドが秘めているアバンギャルドの中にも普遍的であるクラッシックな要素をも含むスタイルが受け入れられているからです。
コムデギャルソンのアイコンともいえる水玉やチェックなど甘くかわらしい要素がかっこいいスタイルの中で、自立した大人な人間像を際立たせています。一時のかっこよさだけではなく、甘さも含めた普遍的な時代に流されないスタイルに多くの人が共感しコムデギャルソンへの支持が世界中で今も絶えることはありません。
コムデギャルソンは創造集団とも呼ばれるほど、多岐に渡りブランドを展開しています。
パリコレクションに参加するブランドのほかにもシャツや香水に特化するブランドまで、現在16ブランドを抱えています。COMME des GARCONS、COMME des GARCONS COMME des GARCONS、COMME des GARCONS HOMME、JUNYA WATANABE COMME des GARCONSなど、ブランドの40年以上の歴史の中で世界で認められたクリエーション能力の高さをいかんなく発揮し現在も成長し続けています。
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