ワイルドでハードなファッションを最後に補完するものといえばレザーアイテムやシルバーアクセサリー。
これはアメリカンヴィンテージのファッションイメージの文脈上にあるものですが、それに新たにラディカルでシックな男の色気を添えることで世界的に有名となったのがクロムハーツです。ブランド立ち上げ後程なくして、創業者の友人達からブルーワーカーへ、その後はセレブにまで浸透していったのです。
90年代に入ると日本でも爆発的人気を獲得し、その熱は現在でも衰えることなく新たなファンを常に惹きつけています。
クロムハーツのはじまりは、創設者のリチャード・エリック、そしてジョン・バウマンの2人の革のセールスマンが出会ったことから。
全米をハーレーで回っていたリチャードはそれまでのバイク関連の革製品のデザイン、耐久性ともに満足できなくなり、それならば自分が求めている製品を一から生み出そうと考えます。その後彫銀を得意とするレナード・カムフォートを誘ってクロムハーツを立ち上げるました。
すぐに映画の衣装を製作するという幸運もありましたが、やはり伊達ではないものづくりに対する姿勢は多くのアメリカ人男性に強く伝わり、優れた耐久性とハードで無骨なデザインが支持され口コミなどで瞬く間に人気が広がりました。
アメリカのミュージシャン、特に白人層受けするハードロック系のバンドはそのイメージがワイルドなので、クールなレザーアイテムや無骨なシルバーアクセとの親和性が非常に高いです。
彼らの全盛期は90年代。その時代にクロムハーツを愛用していた有名ミュージシャンは非常に多く、日本に入ってきた時のタイミングとリンクしています。そして彼らのファンはミュージシャン達と同じようにクロムハーツのワイルドでハードでありながら繊細な彫りなども施された高級感に惹かれます。
実際価格は高価なものが多く、シルバー以外、ゴールドを用いた製品では100万円を超えるアイテムもありますが、それでも大変な人気を誇っています。
クロムハーツといってイメージするのは貴金属を用いたアクセサリーという方が多いかと思いますが、元々は革を扱うセールスマンが立ち上げたブランド。財布やブレスレットも人気でそれぞれが高いクオリティを誇示しています。
その耐久性は素晴らしく、ハードワークを日常的にこなすアメリカの男性が長年使えるほどですからいかほどのものかが分かります。小物だけではなくレザーパンツやジャケットなどもリリースしており、非常に洗練されたデザインセンスと機能を両立させたものを提案しています。そしてこれらの価格もかなりのもので数十万円台が基本です。
現在でもクロムハーツの本流イメージはワイルドさを補完するというものですが、それだけでなくモードなスタイルに合わせたりすることができるようになり女性ファンも増えています。チャーミングなリングやネックレスがあったりと、非常にワイドレンジなデザインセンスを発揮できるのも人気の理由なのでしょう。
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