2014年に不幸な事故により亡くなったヨーガンレール氏は、70年代よりアジア、とくに日本・沖縄の自然にインスパイアを受け数々の創作活動を行ってきました。
大都会の喧騒にありながら大自然に抱かれるような服や小物を通して、土や緑や海の香り、そして音楽を感じてみませんか？
ヨーガンレール、というブランドについて、プライベートで愛用するセレブリティのなかで印象深いのは、80年代から90年代に活躍した日本の伝説の歌姫、早瀬優香子さん。
再生産された「水と土」というアルバムは「土地・愛すべきもの・沖縄」「冷たい水」などのタイトルからも垣間見えるように、全体を通してエコロジーや自然と人間の共存や愛をテーマにしたものが多く、熱帯の雨や透明な水のきらめきを感じさせる音作りや彼女の声も、このブランドのコンセプトや雰囲気とも非常に重なる部分があります。
彼女自体の音楽やビジュアルイメージは根底にフランスをはじめとしたヨーロッパ的なものからの影響があるのにもかかわらず、歌詞に使われた個性的な日本語や土着的でアジア的なサウンドからは、あくまでも外側から、グローバルな視点で見た「日本」という国の自然が感じられます。
70年代以降、旅行のつもりで立ち寄った東京に住み、また90年代後半には沖縄・石垣島に別荘を構えたヨーガンレール氏が作りあげたブランド「ヨーガンレール」。
ヨーガンレールは日本という国を意識し作られた存在でありますが、かつてのハリウッド映画に時々登場するアジアを模したものや、
現代の日本が世界に誇る「カワイイ」文化とはまた違った、本当の意味での日本文化に触れた、外国人によるはじめてのブランドといってよいのではないでしょうか。
そういった点でも早瀬優香子さんとヨーガンレールには共通するものがあります。
自然を基調とした文化と文化的生活全般をメインとするブランドとしては、その後2000年代以降の無印良品などが、その一般化に成功しています。
エスニック料理やアロマ、麻やオーガニックコットンの手触りなどが身近なものになったことがそれを物語っています。
それまでにも、「休日の白いシャツ」をキャッチコピーに、少女モデル時代の観月ありさが出演した透明感のあるCMが話題になった「スコレー」（1990年にレナウンが立ち上げた生活総合ブランド）など、いろいろなブランドが挑戦したものの、普及という点では厳しい結果だったもようです。
こういった動向を見ると、ヨーガンレールブランドが今日でも日本における唯一無二のナチュラルブランドとして偉大であることを再確認できます。
使うことでより日本の良さを感じられるヨーガンレール製品を1度使ってみてはいかがでしょうか。
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